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第9回研究会・5月29日(土)

第9回研究会のお知らせです。

3月には「ドミニカ共和国」の野球を学びました。
今回の研究会は、3月末にアメリカ・フロリダにて
少年野球の現場を視察してきた研究所・青年部の
高橋昂佑(たかはしこうすけ)さんの報告会を兼ねた
「アメリカ野球から学ぶ」研究会を開催します。
皆様のご参加をお待ちしております。

◇日 時◇
平成28年5月28日(土)
18時30分~20時30分まで

◇テーマ◇
「アメリカ野球から学ぶ」

◇場 所◇
熊谷市立石原小学校
2階会議室
埼玉県熊谷市石原3-1-1

◇参加資格◇
NPO法人日本少年野球研究所平成28年度正会員(年会費1万円)であること
または平成28年度準会員(年会費3千円)であること
入会は随時募集しています
※室内履き(サンダル可)が必要です。

◇問合せ/申込み◇
jbbl@mft.jpまで

心に寄り添った指導

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中学校部活動を指導されている先生から
嬉しい報告があったので紹介させていただきます。

中学生の部活動指導に対して疑問を感じている中、
部活動を「授業の一環」と捉えることのできる
素晴らしい教育者の存在を知り、
子どもたちの心に寄り添った指導の大切さを痛感しました。

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前の試合で自信を喪失してしまったエースの投手。
弱気になってしまい大切な試合から逃げ出したい気持ちで
いっぱいになってしまいました。

先生が試合当日の朝

「今日の試合どうだ?」

と聞くと、やはり表情は暗く
「肩に違和感があり、投げて見ないとわからない」
という答えでした。

ブルペンで様子を見たところ
ストレートは走っています。
肩の違和感は精神的なものと判断できました。

そこで先生は

「今日は大好きな野球なんだから、
苦しむためにするんじゃなくて、楽しむためにやろう。
もし試合に出るなら自分の得意なポジションでやった方が良いから
マウンドに上がって見るかい?
その代わり約束を2つ守って欲しい。」
と生徒に伝えました。

一つは、マウンドでは笑顔で!
もう一つは、ストライクを取りに行って
2つボールが続いたり、スリーボールになったら
後ろを向いて仲間に声をかけること!

みんなで野球をやろうとアドバイスをしました。
すると投げてみるといったのです。

キャッチャーには全部真ん中低めに構えるよう指示しました。
立ち上がりがはボールが先行し、ラ
ンナー二人をだしましたが、守備にも助けられ
0点におさえました。

その後も彼は2つ約束を守りながら投球を続け
結果県の上位チームを完封してしまいました。

試合後に生徒は

「楽しかったです!」
「次も投げたいです!」

という言葉を彼の方から言ってきたので
先生もびっくりしたそうです。

先生曰く

「子供達の力はすごいですね。
日々私は子供達から野球を教えられています」

今よりも先を見て欲しい・・

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小・中学生の
バッティングの大きな土台作りは
「強く振ること」を優先すべきです。

形にとらわれ過ぎる怖さを
何人も見てきました。

ゴロを打たせる事を優先させると
多くの子どもたちは、頭が前方に
倒れる傾向があります。

三振は誰だってしたくありません。
それでも形にこだわらずに
大振りさせてください。

弱いスイングで当てに行って
ゴロを転がしたら褒める指導は
花が咲いてもその根は
太い物ではありません。

先を見据えて
大きな土台(根)を
作る事が、子どもたちには必要です。

解釈の違い・・

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高校グランドで目の当たりにした光景に
かなりのショックを受けました。

解釈の違い・・

日頃から「年上は年下の面倒をみるように」
と、話しています。

野球の素晴らしいひとつに
先輩・後輩の関係があります。

「先輩は後輩を思いやり
 後輩は先輩に尊敬の念を持つ」

その上下関係に、昔とは違った感覚が
あるのは時代の流れで仕方がないとしても

先輩と後輩のはずなのに
同級生?と思わせるような言葉遣いと
その態度に違和感を覚えます。

1年生がアイシングを終え
3年生のエースに対し

肘にアイスパックを付けたまま肘を差し出し
それを外してあげる光景を見ました。

私の頭の中は
『自分で外せよ!!!』

しかもその外されたアイスパックを
3年生が片付けるという光景・・・

私の頭の中は
『自分で片付けろよ!!!』

優しさのはき違え

強く言えない上級生
下級生に嫌われたくない上級生

その原因は
「自分に自信がないから???」

こんなことでは強い組織は
作れるはずはありません!

頼む方も頼む方
頼まれる方も頼まれる方で
こんな所にも「教育」が必要な時代なのでしょうか?

指導者の考え方ひとつ・・

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知り合いの檜山先生の依頼で
茨城県の勝田第一中学校野球部に
お邪魔させていただきました。

「指導の方向性の一致」

・上級生が下級生の面倒を見る
・大人が介入し過ぎない
・どんどん失敗すれば良い
・「今」ではなく「先」を見据える

指導者がどう考え
どう行動するか・・

生徒を生かすのも殺すのも
環境ひとつで大きく変わります。

今日は素晴らしい一日で
子どもたちから多くのヒントをいただきました。
大変お世話になりました。

 

中学校の部活動の位置付けは
「授業の一環」のはずなのに
教室内では根気よく教える先生も
部活となると急変し怒鳴り散らしている先生が
以外に多いのには驚かされます。

まるで怒鳴りあい合戦!!!

教育のプロが
教育者であることを忘れさせる野球!
あってはならない教育現場です!

今日はお手本となる指導者と
子どもたちと一緒に、時間が経つのを忘れてしまう
素晴らしい空間でした・・(^^♪

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