中学校部活動を指導されている先生から
嬉しい報告があったので紹介させていただきます。
中学生の部活動指導に対して疑問を感じている中、
部活動を「授業の一環」と捉えることのできる
素晴らしい教育者の存在を知り、
子どもたちの心に寄り添った指導の大切さを痛感しました。
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前の試合で自信を喪失してしまったエースの投手。
弱気になってしまい大切な試合から逃げ出したい気持ちで
いっぱいになってしまいました。
先生が試合当日の朝
「今日の試合どうだ?」
と聞くと、やはり表情は暗く
「肩に違和感があり、投げて見ないとわからない」
という答えでした。
ブルペンで様子を見たところ
ストレートは走っています。
肩の違和感は精神的なものと判断できました。
そこで先生は
「今日は大好きな野球なんだから、
苦しむためにするんじゃなくて、楽しむためにやろう。
もし試合に出るなら自分の得意なポジションでやった方が良いから
マウンドに上がって見るかい?
その代わり約束を2つ守って欲しい。」
と生徒に伝えました。
一つは、マウンドでは笑顔で!
もう一つは、ストライクを取りに行って
2つボールが続いたり、スリーボールになったら
後ろを向いて仲間に声をかけること!
みんなで野球をやろうとアドバイスをしました。
すると投げてみるといったのです。
キャッチャーには全部真ん中低めに構えるよう指示しました。
立ち上がりがはボールが先行し、ラ
ンナー二人をだしましたが、守備にも助けられ
0点におさえました。
その後も彼は2つ約束を守りながら投球を続け
結果県の上位チームを完封してしまいました。
試合後に生徒は
「楽しかったです!」
「次も投げたいです!」
という言葉を彼の方から言ってきたので
先生もびっくりしたそうです。
先生曰く
「子供達の力はすごいですね。
日々私は子供達から野球を教えられています」