致知2012年12月号特集「大人の幸福論」より

今ある「命」が当たり前じゃないことを知れば
粘り強く子どもと向き合えるのでは?

野球が上手いとか、下手だとか
勝ったとか、負けたとか

それ以上に大切なもの・・・

子どもがいるいないにかかわらず
「子どもの命」と「自分の命」について
考えることができると思います。

初心にかえって、ご一読ください。

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助産師として33年、2600人以上の赤ちゃんの
出産に立ち会ってきた内田美智子さんの言葉

自分の目の前に子どもがいるという状況を
当たり前だと思わないでほしいんです。

自分が子どもを授かったこと、
子どもが「ママ、大好き」と言って
まとわりついてくることは、
奇跡と奇跡が重なり合ってそこに存在するのだと
知ってほしいと思うんですね。

そのことを知らせるために、
私は死産をした一人のお母さんの話をするんです。

そのお母さんは、出産予定日の前日に
胎動がないというので来院されました。

急いでエコーで調べたら、
すでに赤ちゃんの心臓は止まっていました。
胎内で亡くなった赤ちゃんは異物に変わります。

早く出さないとお母さんの体に異常が起こってきます。
でも、産んでもなんの喜びもない赤ちゃんを産むのは
大変なことなんです。

普段なら私たち助産師は、陣痛が5時間でも10時間でも、
ずっと付き合ってお母さんの腰をさすって
「頑張りぃ。元気な赤ちゃんに会えるから頑張りぃ」
と励ましますが、死産をするお母さんには
かける言葉がありません。

赤ちゃんが元気に生まれてきた時の分娩室は賑やかですが、
死産のときは本当に静かです。
しーんとした中に、お母さんの泣く声だけが響くんですよ。

そのお母さんは分娩室で胸に抱いた後
「一晩抱っこして寝ていいですか」と言いました。

明日にはお葬式をしないといけない。

せめて今晩一晩だけでも抱っこしていたいというのです。
私たちは「いいですよ」と言って、
赤ちゃんにきれいな服を着せて、
お母さんの部屋に連れていきました。

その日の夜、看護師が様子を見に行くと、
お母さんは月明かりに照らされてベッドの上に座り、
子どもを抱いていました。

「大丈夫ですか」と声をかけると、
「いまね、この子におっぱいあげていたんですよ」と答えました。

よく見ると、お母さんはじわっと零れてくるお乳を指で掬って、
赤ちゃんの口元まで運んでいたのです。

死産であっても、胎盤が外れた瞬間に
ホルモンの働きでお乳が出始めます。

死産したお母さんの場合、お乳が張らないような薬を
飲ませて止めますが、すぐには止まりません。

そのお母さんも、赤ちゃんを抱いていたら
じわっとお乳が滲んできたので、
それを飲ませようとしていたのです。
飲ませてあげたかったのでしょうね。

死産の子であっても、お母さんにとって
子どもは宝物なんです。
生きている子ならなおさらです。

一晩中泣きやまなかったりすると
「ああ、うるさいな」と思うかもしれませんが、
それこそ母親にとって最高に幸せなことなんですよ。

母親学級でこういう話をすると、
涙を流すお母さんがたくさんいます。

でも、その涙は浄化の涙で、
自分に授かった命を慈しもうという気持ちに変わります。

「そんな辛い思いをしながら子どもを産む人がいるのなら私も頑張ろう」
「お乳を飲ませるのは幸せなことなんだな」
と前向きになって、母性のスイッチが入るんですね。

平成25年度新規会員募集について

日本少年野球研究所では25年度の新規会員を募集しております。

会費:一万円

期間:平成25年4月~平成26年3月まで

特典:
①会員Tシャツプレゼント

②会員価格にて参加
・きっかけ塾   http://mft.jp/blog/kikkakejuku201004
・サマーキャンプ http://mft.jp/blog/2010summercamp

③懇親会参加(年3〜4回開催)
他の会員の皆様との情報交換の場にお役立てください。

入会をご希望の方、お問い合わせは
jbbl@mft.jp  まで

野球界底辺拡大のため、「野球の楽しさ」を
多くの子ども達に伝える活動に
ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

WBCを終えて・・・

選手・スタッフ・関係者の皆さん!
本当に、本当にお疲れ様でした!

皆さんのおかげで、野球が好きになり
「野球をやる」と決意した子どもは少なくありません。

誰が悪いとか、何やってんだとか
心無い人もいるようですが、皆さんの功績は大きいです。

オフシーズンを犠牲にし
例年より早くコンディションを整えて準備してくれました。

疲れを癒す間もなく、ペナントレースが始まりますが
選手の皆さんの活躍を祈っています。

感謝、感謝!

紳士的なスポーツ!

WBCで日本代表チームが決勝ラウンドに進出しました。
選手・関係者の皆さんには感謝と敬意を評しますm(_)m

台湾戦・・・
この試合は歴史に残る一戦となりました。

日本の勝利で盛り上がる中
台湾チームがマウンドを囲み
深々と一礼する光景がありました。

台湾チーム監督の試合前後のコメントを見ても
日本に対する「尊敬の念」を感じ、紳士的な対応です。

史上最強チームの印象を持つキューバチームは
監督がマウンドで激怒する姿が、大会前の親善試合から
何度となく映し出されました。

やはりスポーツは紳士的であるべきです。
ましてや国際大会・・・

マウンドに国旗を立てるような姿は
見たくありません。

 

 

少年野球も同じであって欲しいです。
怒鳴っている方は気がつかないかもしれませんが
見ている側からすれば、虚しい光景です。

怖いのはチーム内で、
それが当たり前と感じてしまっていることです。

「また始まった・・・」
「いつものことだし・・・」

スポーツは、荒々しさの中に「紳士的な人間」が求められます。
台湾チームから、その大切さを学ぶことができました!

がんばれ!台湾!

言葉の重み・・・

震災から2年・・・

震災の被害者、当事者ではない人は
日本人の9割に当たるそうです。

何事もなく、忘れるのもごく普通の流れです。

私には震災直後に「忘れられない」
一通の仲間からのメールがあります。

 

「死んでいる人を見ても、涙ひとつ出ませんが
生きている人を見ると、涙があふれます」

 

この言葉を胸に、生きている人に感謝し
自分の役割を果たして行きたい・・・

黙々と・・・

ただそれだけです。