チームの土台☆

先日のスポーツ紙で桑田真澄君の記事を読みました。

ボーイズリーグで彼が教えている事は

「全国制覇じゃない!あいさつと返事。
 大事なのは勝つことじゃなく、努力する事、
 道具を大切にする事、みんなで協力する事」

という内容です。

皆さんはどう感じますか?

自身の経験を元に、その事の重要性を肌で感じているからこその
発言だと思います。

現実の少年野球界は
なぜ一番の大切な土台を作らずに
技術ばかり追い続けるのでしょう?
結果ばかりを求めるのでしょう?

皆さんが携わっているチームは

努力するチームですか?
道具を大切にするチームですか?
みんなで協力するチームですか?

指導者の方々はその事を教えていますか?

いずれも「心」の教えです。
教える大人に「心」がなければ
子供に「心」を伝える事はできません。

それが伝われば後から結果がついてきます。
その順番の狂いが「世の中」に
反映しているのではないでしょうか?

よく、チームの悪いところはわかっているけど
それは監督やコーチには言えない・・・
と言う話を現実的に聞きます(^^;)

一歩一歩で構いません。
「気付いた人」は行動してください!
理解者を少しずつ増やしてください!
必ずチームの空気は良くなります。

だって大切な宝物の子供達が
そこに携わっているのですから・・・

尊敬の念(^^;)

「尊敬」を辞書で調べると
「他人の人格、思想、行為などをすぐれたものとして尊び敬うこと」
とあります。

皆さんは子供達から尊敬されていますか?
私はまったく自信がありません(^^;)

しかし、野球のスクールなどで、子供達に指導する立場の人間です。
子供達から「こんな大人になりたい」と思われるような
指導者になりたいと常々考えています。
厳しい道のりです(><)

機嫌をとったり、ゴマを擦ったり、、、
そんな指導では子供達には伝わらないでしょう!
「子供だからごまかせる」と思ったら大間違いです。

子供達を預かると言う事は責任重大です。

「いやぁ、ボランティアだから、、、」
「忙しいから、、、」
「勉強しなくても、、、」

そんな中途半端な考え方で携われるような
簡単な世界ではありません。

子供達にとっては本当に大切な時期!
「聞く耳を持たない大人」
「自己中心的な大人」
「間違いを認めない大人」

私達大人が野球を通じた「人間教育」を
もっと真剣に考える必要があるはずなのに・・・

打ったとか、打たないとか
勝ったとか負けたとか・・・

その前にやることは山ほどあります。
その土台を築かずに
チームの環境が悪いまま
「熱狂」している大人を見ると
本当に悲しくなります(^^;)

今回の秋葉原殺傷事件を通じて
「教育」について真剣に大人同士で話し合ってください。
監督・コーチ・父兄と話し合ってください。
問題なのは「日本の教育システム」ではありません。

大人の、そして指導者の
「人」と「質」が問題だと思います。

存在価値☆

あの子は「控えめのタイプ!」
あの子は「大人しい!」
あの子は「目立たない!」

一件、悪い印象は与えないので
何も問題はなさそうですが、どうなんでしょう?

スクールでは、第一印象でそう感じた子供が
変化するケースがあります☆

それは私にとっては「至福の時!」

不思議に「人」が変化した時に
野球のプレーも変わるものです。

何事もなく、サーッと現れて
何事もなく、サーッと帰っていく子供(^^;)

「あれっ?あいつ帰ったの?」

埼玉のスクールでは、その行為を禁止しています。
いつも自分の存在をアピールする事!

「僕は練習に来ましたよ!」
「僕は練習を終えて帰りますよ!」

その作業が初めは苦手な子供が多いものです(^^;)
それには大きな声で私を振り向かせなければいけません。

しかし、今は難なく私を振り向かせます☆

早く宮城のスクールもその方向に
導かなければならないでしょう!

チームリーダーを育てる必要があるので
その壁は大人が野球を通じて
越えさせる指導をしなければなりません。

「技術を伸ばす」のが先ではなく
「人を育てる」のが先です!

聞く耳を持たない人達(^^;)

スクールで、ちょっとしたアドバイスで
大きく変わる事があります☆

逆に時間を掛けて教え込んでも
変わらない事もあります。

この選手には当てはまっても
別の選手には当てはまらない・・・

そんな事は良くあります。

指導方法は「ひとつ」ではありません。

よく、「昔から俺はこう教えてきた!」
と言って聞く耳を持たない大人がいます。

それは自信か過信かは理解できませんが
そんな人に限って
「なんでできないんだ!」
と言って怒り出します(^^;)

私達は野球のお陰で
いろいろな場所に指導に行かせていただきますが
短時間で「伝える」のは簡単ではありません。
そんな時に頼りになるのは監督・コーチです。

しかし我々の指導方法を学ばないで
グランドの外でタバコを吸ったりして
近寄ってこない事もあります。

昔、あるOBがその姿勢に我慢できずに
「なぜ、皆さんは学ぼうとしないのか?」
と聞いたそうです。

その答えは
「我々の楽しみを奪わないでくれ!」
だったそうです。

いつも自分達が教えている内容と
違う事を言われるのが嫌だとか・・・

そんな姿勢の大人に
子供達を預けたくはありません(^^;)

指導者にも「素直に聞く姿勢」がなければ
子供達が伸びません(^^;)

現実の世界(^^;)

仙台スクール終了後、
スタッフと打ち合わせをしました。

すでにお子さん達は、高校生や大学生。
今まで親の立場として野球に携わってきて
親の在り方について話し合いました(^^;)

親が現場の指導者に対して
「なぜ、うちの子供を使わないんだ!」

「あんなに手伝ってるのに!」

「コーチまでやってるのに!」

「忙しい時間をわざわざ割いてやってあげてるのに・・・!」

「あの采配はおかしい!」

など、耳を疑うようなセリフが飛び交っていたそうです。

以前もブログで取り上げましたが
「見返り」を求める親の行動は
本当に愛する子供の為でしょうか?

自分の子供が一番可愛いのは当たり前です。
しかし、それは歪んだ愛情だと思います(^^;)

主役が子供達ではなく
親が主役になっているケースがたくさんあるそうです。

特に少年野球の場合は

「チーム力」=「大人の環境」

「子供の行動」=「親・指導者の考え」と言えるのではないでしょうか?

もし、スクールでの練習中に
自分の子供がふざけて遊んでいる姿を見た時
皆さんは、親としてどう思われますか?

ある親は「しっかり遊ばないように指導してください!」

ある親は「しっかり練習に取り組むように指導しますので・・・!」
と言いました。

親の考え方と行動ひとつで
子供の「話を聞く力」や「吸収力」に差が出てくるように
私は思えてなりません。

少年野球界!
私の想像をはるかに越えています。

今回の話を聞いて
給食費を払わない親がいるとか
先生に電話をさせて、子供を起こさせるとか
悲しいかな繋がってしまいました(^^;)