月別アーカイブ: 2009年6月

水の流れの如く・・・

お願いだから・・・

「話を聞いて!」
「教えたとおりにやって!」
「付き合って???」

この「お願い」の場合、うまく行かないのが世の常です。

お願いする方は100%の熱!
お願いされる方は50%程度の熱なので噛み合うはずがありません。

野球の指導によく似ています。
相手が求めていないに必死で教えても効果は期待できません。

「子供のために・・・」

願いはそうであっても、やはり子供にもタイミングがあります。

教え過ぎるという危険!

とても大切なことを言っているのに本人に聞く耳がなければ
ただ言葉が右から左に流れるだけです。

そのためには人間観察が必要です。
性格も含めた、今の心理状態を把握する必要があります。

たとえばバッティングの悪い所を矯正したい時に
調子が良い時や試合で結果が出ている時に指導しても
選手は聞く耳をもちません。
これは大人も子供も一緒です。

調子が悪い時や結果が出ていない時は
当然、聞く耳を持ちやすいでしょう!

しかし少年野球で目につくのは、まったく逆のパターン!
調子の良い選手、結果が出ている選手には

「あ~でももない、こうでもない・・・!」と言い
事細かに指導する傾向があります。

本当に指導が必要な子には逆に知らん振り!

求めている人には与え
求めていない人には様子を伺い、タイミングを計る!

スクールでもたくさんこんな例を見てきました。

親はスクールに入れたくても、子供は入りたくないケース!
親はスクールに入れたくないのに、子供が入りたがっているケース!

当然、後者の方が長続きするし、伸びしろも変わってきます。

本人にやる気があるかどうか・・・
やはり水の流れの如く、それが自然な姿です。

角度を変えて・・・

宮城県にある秋保大滝を上から見た写真!

そして下から見た写真!

同じ「滝」でも見る角度によって感じ方は変わるものです。
不思議に、空気も風も気も違ってきます。

私には芸術的センスはまったくありませんが
「絵」を見ても、季節・時間・明るさによって感じ方が変わるそうです。

「楽器」も吹いたり弾いたりする人によって音が変わるそうです。

であるならば・・・

人間はそれ以上に「体や心の成長」に伴い変化するのではないでしょうか?
また見方を変えることによって、その人の短所ばかりでなく
新たな長所が発見されるかもしれません。

「角度を変えて見る」

野球の技術ばかりに目が行ってしまうと、子供の成長に気がつきません。
結果に対する判断しか出来なくなってしまいます。
「打った、打たない!」
「上手、下手!」
これは危険です。

伸びた時に褒めてあげたり、間違った時に戒めたり・・・
その積み重ねにより子供は「真っ直ぐに」成長できると思います。

他人を思いやれない行為をした人がヒットを打っても
バレなければ何をしても構わないと考える人が活躍したとしても
それはどこかで足元がすくわれてしまうでしょう!

時には自分自身をも角度を変えて見る必要があると思います。
どんな人でも反省を必要とする問題が山積みです(^^;)

どうでもいい子なんていない!


2008サマーキャンプ

6月に入りました。
もう少しで1年の半分が経過します。
年齢と共に時間の経過速度がアップしているような気がします(笑)

昨日は、茨城県の中学校で指導する機会を与えていただきました。
檜山先生!ありがとうございました。
生徒の反応の良さにつられ、引き出しがどんどん開けられてしまいました。

「壁にボールを強く叩きつければ、その跳ね返りは強く
弱く叩きつければ、その跳ね返りは弱い」

私はこの原理原則を大切にしています。

昨日は、子供たちからのエネルギーの跳ね返りが強く
こちらも大きなエネルギーを返す必要がありました。

子供が「やる気」があるのに、その芽を摘むのは避けたいものです。

「いやぁー昨日飲みすぎちゃって・・・」
「いやぁー昨日は遅くまで仕事があって・・・」

大人の事情は様々ですが、たとえ正論であっても
子供の「やる気」を奪うわけにはいきません。
グランドに立つ以上は責任があります。

ユニホームを着る
グランドに立つ
そして、指導する

この行為は簡単に出来ることではありません。
決して軽々しいものではないのです。

もしかしたら、一人の子供を救えるかもしれません。
その逆に、一人の子供を潰す危険を兼ね備えているのも事実!

「いやいや、そんな難しい事じゃなくて野球を楽しみたいだけだから」

子供はそれで良いでしょう。
しかし、大人がそんな考えでグランドに立たれては
子供達が被害を被ります。
それは、大人のストレス発散のために子供を利用しているだけです。

せっかく「やる気」があるのに・・・

レギュラーだから?
補欠だから?
教えても上手くならないから?

それはまったく関係がありません。

本当に野球を理解している指導者は
チーム全体の空気に敏感です。
知らない人はレギュラーだけしか見えません!

本当に野球を理解している親は
自分の子供だけではなく、よその子供の心配をします。
知らない人は自分の子供だけしか見えません!

同じチームで同じユニホームに袖を通しているのなら
必要のない子なんているわけがありません。
その子の存在は必ず意味があります。

しかしながら残念ですが
「あいつは補欠だから・・・」
「教えても上手くなんねぇし・・・」
と、その子供に見向きもしない指導者がたくさんいます。

試合に勝つことだけに目を向け、一人の投手を酷使し続けます。
試合に出たくて「やる気」を持っている子供に
気が付くことさえできません。
チャンスを与えることを知りません。

三振したっていいじゃない!
エラーしたっていいじゃない!
打たれたっていいじゃない!

プロ野球選手だって、三振しない打者はいません。
エラーしない選手もいません。
打たれないピッチャーもいません。

監督だって、コーチだって失敗の連続です。
大人はしっかり失敗から学んでいるじゃないですか?

だったら「やる気」のある子供達や、野球が大好きな子供達に
小さな成功と失敗を経験させるべきです。

その結果、「大きな何か」を掴めるかもしれません。

チームで一番偉いのは、監督ではありません。
コーチでもありません。
もちろん親でもありません。
大人は全員、裏方さんです。

「人」が育っているチームは、そのことをきちんと理解しています。

踏ん反り返っている指導者
怒鳴り散らしている指導者の多くは、学ぶことが苦手のようです。