NPO法人日本少年野球研究所
「心」に関してより抜粋(高橋所長)
【礼】
球場で響き渡る、子ども達の
「ハイ!」
「お願いします!」
「ありがとうございました!」
などの大きな声にスポーツマンとしての素晴らしい姿と、関心してしまう。
しかしこの「礼」「挨拶」が、本来の意味を本当に成していかどうかは、
はなはだ疑問でもある。
子ども達が、しっかりと大きな声で「礼」「挨拶」が出来ないと、
大人(指導者)が周りから軽視され恥ずかく思い、
その意味を子ども達に理解させずに、
ただただ大きな声の「礼」をさせて大人が満足しているのではないか。
大きな声で「礼」をする事自体が目的のように思えてしまうのである。
本来、「礼」は、自己の利益を求めず、相手に対する敬意、
尊敬、感謝の思いが形としてあらわれたもののはずである。
グラウンドへの「礼」、指導者への「礼」、
対戦相手への「礼」など、グラウンドの中には、
子どもとしての道徳心を身につけられる場面がたくさんある。
「礼」の意味を理解していれば、プレイボール直後に相手をののしり
汚いヤジを口にするようなことは無くなるはずである。
もちろん大人は、子ども達へのお手本となるべく、
礼節を重んじながら少年野球に関わることは言うまでもないのだが・・・
もしかしたら、これが一番の難題かもしれない。