急がば回れ!

文化の違いかどうかわかりませんが
日本では「黙ってみている」と仕事をしていない・・・と思われがちです。
これは少年野球でもプロ野球でも同じ事が言えると思います。

そうすると指導者は触りたがり、治したがります。

調子の良い時にどうやって打っているか!
どうやって投げているか!

悪い時にどこが崩れているのか?

その事をしっかり把握しておかなければなりません。

そして一番大切なことは
選手が頑張れる「環境」「空気」を作る事ではないでしょうか?

どうやって自信をつけさせるか・・・
緊張感を持たせるか・・・
リラックスさせるか・・・

怒ってばかりでも×
褒めてばかりでも×

その「さじ加減」こそ指導者の質の良し悪しです。

子供の体力は、驚くほど強さを感じる時もあり
逆に弱さを感じる時もあります。

子供の心もまったく同じ!

子供達の体と心は、まだまだ「ガラス」状態です。

だから基本動作を教え、この先に「武器」として役に立つように
心構えも含めて、良い習慣を身に付けさせる必要があります。

教えなければいけないし、教え過ぎてもいけない!

そこには1+1=2のような計算は成り立ちません。
だから、子供に対して指導することは誰でも難しいのです。

「責任ある立場」

子供達の体を見てください。
まだまだ細いです。

大人が思うように出来るはずがありません。
体が少しずつ日々成長するように
「ゆっくり、ゆっくり」育てる事が最善の道です。

子供に対してイライラしていませんか?
そのイライラは子供達に伝わっています。

私もその一人・・・(^^;)
反省

モー!もったいない!

あるチームの練習で・・・

ブルペンでのピッチング練習!

1球目!
「ナイスボール!」
低目に伸びのある球が来ています。

2球目、3球目も「ナイスボール!」
なかなか綺麗なフォームで質の良い球筋です。

そして4球目!
低めにワンバウンド!

その途端に、今まで何も言わなかった指導者が
フォームの事やら肘の使い方を指導し始めました。

5球目、6球目とフォームが崩れ始めて
ボールが抜け始めました。

それ以降、3球目までの低めのコントロールが嘘のように
なくなってしまいました。

「たまたま?」

私が感じたのは4球目に「黙って」いれば良かったのになぁー^^;)
1~3球目までのボールに対して
「褒めて」あげればいいのになぁー^^;)

そう感じました。
心のコントロールの大切さを目の当たりに見た光景でした。

「そったくどうじ」

禅の言葉に「啐啄同時」というのがあるそうです。
読み方はさまざまで「そつたく」「そくたつ」「そくたく」「そつたつ」
とも読まれる難しい言葉のようです。
ここでは「そったくどうじ」と読ませていただきます。

卵の中の雛鳥が、殻を破ってまさに生まれる時
卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といい
親鳥が外から殻をコツコツとつつくのを「啄」というそうです。

雛鳥が内側からつつく「啐」と親鳥が外側からつつく「啄」とによって
殻が破れて中から雛鳥が生まれてきます。

両方のタイミングが一致して雛が無事に生まれること!
それが「啐啄同時」の意味です。

親鳥の判断が一瞬でもあやまると、卵の中の雛鳥が死んでしまいます。
早くてもいけないし、遅くてもいけない。
場所がズレてもいけない。
それだけに危険な一瞬で、啐啄は同時でなくてはなりません。

この言葉から・・・

「子供には年齢にあった教育を!」

野球では・・・

「子供には年齢にあった指導を!」

何が必要で何が必要でないのか?
そのタイミングは今なのか?

子供が自立しようとして飛び立とうとしているのに
いつまでも親が子供の傍から離れない・・・

寂しいから?

それは真逆で、本来は「喜ばしい」ことなのに・・・

野球の世界では
年齢に応じた指導ではなく、早熟の選手を作っています。

まぁ、そんな事を言っているのは私の仲間だけかも(^^;)

親は・・・

子供が自分で考えようとしているのに、先に答えを出してしまいます。
ちょっと危険な壁を越えようとしている時に
良かれと思ってすぐに手を差し伸べます。

この「啐啄同時」という言葉から
たくさんの「学び」があると思います。

橋爪先生!
素晴らしい言葉をありがとうございました。

職業病(^^;)

運動会シーズンです♪

純粋に子供達が頑張っている姿を応援して楽しめばいいのに
「体の使い方」に目が行ってしまう悲しい性(さが)!

その他にも・・・

先生はどんな動きをしているんだろう?
仕切ってるは?
段取りは?
マイクの音量は?
盛り上げ方は?

正直、疲れます。
自分の性格に落ち込んでしまいます。

職業病???

今年は子供達に異変を感じました。
去年と比べて「動き」にキレがありません。

「体操体系に開け!」

「1・2!」

バラバラです。

声の大きさも・・・
動きの早さも・・・
当然、「あいさつ・返事」の仕方も!

その異常な変化に驚きを隠せませんでした。
しかし、、、

教頭先生と話す機会があったのですが
その変化に全く気が付いていませんでした。

その原因は?

開会式を仕切った先生が変わったからです。
声が小さく、元気がありません。
その元気の無さが子供達に伝染してしまっています。

去年まで仕切っていた先生は異動したそうです。
異動した先生の子供達の評価は

「あの先生は超怖い!」

子供達が成長するにあたって学校の先生の位置付けは大きいものです。
優しい先生も必要です。
しかし、優しい先生ばかりでは子供は育ちません。

私の小学校時代も怖い先生がいました。
杉山先生!
女の先生でしたが、厳しかったなぁー^^;)

「覇気のない人」

そんな人がリーダーになった場合
子供達は良くも悪くも簡単に染まってしまう怖さを見ました。