長く野球に関わらせていただき、
ありがたい気持ちでいっぱいです。
選手には「素直な性格」を求める指導者がほとんどです。
私も、そう思います。
ただ・・・
素直さって何でしょう?
「あいつは俺の言うことを聞かない」×「生意気」
=素直じゃない!
その判断は、間違っていることだけは確かです。
日本ハムの中田翔選手は、
入団当初から「人間性」を問われてきました。
「あいつは人の言うことを聞かない」
しかし、私も尊敬する水上善雄さんとの出会いにより
考え方が変わり、大きく成長・・・
結果が付いてきました。
大人の世界、ましてやプロの世界でも
この手の話は日常茶飯事です。
子どもの世界でも・・・
「教えたのに、教えた通りにやらない」と、怒鳴ったり
「言うことを聞かないから、あいつは使えない」と言ったような
レッテルを張りたがるのは、大人の物差しでしかありません。
「信頼関係」
大人と子どもであっても、信頼関係は欠かせません。
中田選手と水上さんとの間に生まれたのは
間違いなく信頼関係です。
指導者は「教える側」
子どもは「教わる側」と言う認識は間違ってはいませんが、
その立場は、めまぐるしく変化します。
もしかしたら50%・50%かもしれません。
私の仲間は
「もしかしたら、子どもから教えてもらう方が多いかも」
と、口をそろえて言います。
この考え方・姿勢は、指導に直接反映されるでしょう!
子どもに対して、「人の話はよく聞け!」と大人は言いますが
一番人の話を聞かないといけないのは
私達大人のような気がします。
大人が人の話を聞かないのは、自分の考えがあるからで
もしかしたら、子どもにも、大切にしている自分の考えがあるのかもしれません。
野球を大切に・・・
子ども達を大切に・・・
今日も「野球の楽しさ」を子どもたちに伝えられるよう
思考錯誤を楽しみたいと思います。