月別アーカイブ: 2009年1月

伝える難しさ(^^;)

現役を引退して14年!
これまでたくさんの現場で指導に携わってきましたが
いまだに「答え」が見つかりません。

気が付かされたことは
自分が経験したり、学んだこと以上のことは
伝えることはできないと言う事です。

プロ野球経験者だから教えるのは上手?
いえいえ、そんな事はありません。

社会人野球経験者だから教えるのが上手?
いえいえ、そんな事はありません。

高校野球経験者だから?
甲子園に出たことがあるから?

まったくそんな「肩書き」は意味がありません。

大切なことは「謙虚に学び続けること」です。
今の私にはその「答え」しか見つかりません(^^;)

教えるのは本当に難しい・・・

ブタがいた教室☆

小学校6年生の新任教師が「授業の一環」として
ブタを飼うことを提案。
しかも、そのブタを食べると言う。

とんでもない話に聞こえますが、実に奥の深い映画☆

「ブタがいた教室」

生き物を通じて、クラスがひとつの事に向き合う姿や
子供たちが真剣に話し合っている姿は心を打たれます。
考えに考えて、涙を流しながら悩みに悩んで・・・

卒業と同時に食肉センターに送るか
それとも引き継ぐ事を名乗り出た3年生に預けるか、、、

そこには子供たちと、担任の先生の「優しさや責任感」が見え隠れします。

我々大人は、真剣に話し合っているでしょうか?
チームに於いては、子供たちの事について
真剣に話し合っているでしょうか?

酒を飲みながら話をして良い内容と
酒抜きで真剣に話し合う内容は全く別の物だと感じました。

命あるものを感謝して食べる・・・
だから「いただきます!」

ぜひ「ブタがいた教室」をご覧ください。

一球を無駄にしない!

元ヤクルト監督の若松勉さんが野球殿堂入りされました。
心よりお祝い申し上げます。

現在は、マスターズリーグ札幌アンビシャスの
コーチ兼選手としてもお馴染みです。

スポーツニュースのインタビューで
「下半身を鍛えたおかげで殿堂入りできたと思います!」
と仰っていました。

以前、私が質問した時にも
同じように「下半身」の説明を丁寧にしていただきました。

そして「一球を無駄にしないこと!」
を教えていただきました☆

写真の立ち方に注目してください。
拇指丘で支え、左の股関節をうまく使っています。
頭の位置、肩・腰のラインも
すべて真っ直ぐに立っています☆

文字通り下半身には「力」がみなぎっていて
上半身は「力」が抜けてリラックス状態です。

これはお手本になると思います。
一度身に付いた技術は、61歳の今も忘れることはありません。

石巻の朝!

昨日、仙台で新幹線を降りたら雪がなく一安心。
しかし…
車で石巻に近づくにつれ一転して雪!
夜は路面が凍結してアイスバーン状態。
車のタイヤはスタッドレスを履いているものの
所々滑ってしまいます。

雪道運転の「してはいけない」鉄則は
急発進・急ブレーキ・急ハンドル!
地元の人も安全運転を心掛け
無謀な運転をする人は誰もいません。

子供の成長と同じような気がします。

「ゆっくり、ゆっくり…」

野球技術の習得も「ゆっくりゆっくり!」

なぜそんなに急ぐのか、私には理解出来ません。

日本の子供達は低年齢で「うますぎ」です。
大器晩成型を作るべきです!

恩師を囲んで☆

自分のことで精一杯の子供!
自分のことだけではなく、他人の面倒も良く見れる子供!

その違いは大人になった時に大きな差となって現れます。

「空気を読めない人!」

私もその一人です(^^;)

野球は自分中心で物事を考えるスポーツではありません。
ピッチャーはバッターは抑えようとします。
バッターはピッチャーを打ち崩そうとします。

攻撃チームは相手から点を取ろうと考えます。
守備チームは相手に点を与えないように考えます。

そこには「読み」や「かけひき」が必要です。

相手(敵)の気持ちが理解できないと
何を考えていて、どう動いてくるか?
まったく理解できません。

自分中心でしか物事を考えない子供は
相手の気持ちがわからないので「気の利いたプレー」はできません。

大人でも同じ事が言えると思います。
「気の利かない人」は場の空気を読んだり
痒いところに手が届くような行動にはなりません。
「指導」においても「作戦」においても野球には向かないでしょう!

子供たちを「空気を読める人間」に育てなければいけません。
そのためには・・・

相手を思いやる気持ち!

この事を野球を通じて教えなければなりません。
野球にはその題材がたくさんあります。

「自分さえ良ければ」が現代社会です。
電車内の携帯電話しかり
優先席での譲り合いしかり
音漏れしかり
タバコの問題しかり・・・

すべて自分中心で考える人間はまったく気にならない行為です。

最近の日本は悪質な犯罪が増加しています。
簡単に人を殺したり、火をつけたり、いじめたり、、、

その犯罪の動機も
「むしゃくしゃしてたから・・・」
「誰でもいいから・・・」
その理由はあまりにも自分勝手過ぎます。
その予備軍を作らないようにしなければなりません。

少年野球のテーマは「健全な青少年の育成」です。
それを教える大人は「健全な中・高年」でなくてはなりません。