日別アーカイブ: 2010年6月3日

言わせてどうする?

大人: 「教えたことは、わかりましたか?」
子供: 『は~い!』

大人: 「返事が小さい!!!」
子供: 『はいっ!』

こんな会話を良く聞くのですが
本当に「良し」なのでしょうか?

大人: 「返事!」
子供: 『はいっ!!!』

は、子供が理解したかどうかではなく
大人が満足するための逃げの口実の場合があります。

野球教室に行くと決まって最後に司会の方が
「それではみんな御礼の言葉を言いましょう!」

そう言って「ありがとうございました」と言わせます。
そして、子供も大人も目の前を「ス~ッ」と素通りして行きます。

本当に感謝の気持ちがあるのなら
目の前をスルーはできないはずです(笑)

この話になると
「言わないよりは全員で揃って言った方がいいだろう!」
と言われるのですが

私は言葉よりも態度や姿勢で現すような
昭和の古い考えの持ち主です(笑)

心に「形」がないなら言わない方が良いと思います。
無理やり言わせるのであれば
自然に言えるまで待てば良いという考えです。

水が流れる如く、自然な姿がそこにあると思います。

言った言わないではなく
行動で示す事の方がはるかに意識は高いのでは?

鳩山さんの「命がけで取り組む」のセリフと同じように
言葉の「軽さ」を感じます。

本当に命がけなら何度も何度もその言葉は使えません。
あるいは何度も使うべきではありません。

「お前のことを思って・・・」
「お前のために・・・」

「感謝しなさい!」
「挨拶しなさい!」

同じ匂いがします。

大人が口だけで教えるのではなく
行動で示してあげれば
「見て覚える」でしょう!

それが自然な姿では?